教育の本質

中高時代のすごし方についての掲示板を見ていて、

社会に出てから役に立つのは受験勉強で得た知識以外のもの、

との言葉に、わが意を得たり、と思った。

学校行事やクラブ活動を通して、皆で協力し合う中で培われる

リーダーシップやフォロワーシップ、受験には直接役に立たない

ほとんど先生の趣味のような専門的な授業、そういったものが

教養として、最大の武器になるような気がする。

学歴だけでは通用しない。何を学び、身につけてきたのか。

 

私自身の中高時代の校長は、学校で習ったことを全て忘れ去ってもなお

残っているものが、教育の真価だとおっしゃっていた。

 

そうだ、娘には、一見役に立つのか立たないのかわからないような

苦労や経験、まわり道とも思える受験偏重ではない本質を学ぶ勉強、

生涯を支えてくれるような友との出会い、そういったものを

たくさんたくさん学び、身につけて欲しい。そのために選んだ学校なのだ。

自分の限界を超えるくらい、何かに没頭すること、お腹の底から湧き上がってくる

楽しくてたまらない感覚、頭の中がからっぽになるくらいの感動。

そして時には、悔し涙を流し、歯を食いしばりながら踏ん張る忍耐と努力。

そういう中高時代を送って欲しい。

まわりに流されてはいけない。自分の生きかたを見つめるのだ。