教育の本質

中高時代のすごし方についての掲示板を見ていて、

社会に出てから役に立つのは受験勉強で得た知識以外のもの、

との言葉に、わが意を得たり、と思った。

学校行事やクラブ活動を通して、皆で協力し合う中で培われる

リーダーシップやフォロワーシップ、受験には直接役に立たない

ほとんど先生の趣味のような専門的な授業、そういったものが

教養として、最大の武器になるような気がする。

学歴だけでは通用しない。何を学び、身につけてきたのか。

 

私自身の中高時代の校長は、学校で習ったことを全て忘れ去ってもなお

残っているものが、教育の真価だとおっしゃっていた。

 

そうだ、娘には、一見役に立つのか立たないのかわからないような

苦労や経験、まわり道とも思える受験偏重ではない本質を学ぶ勉強、

生涯を支えてくれるような友との出会い、そういったものを

たくさんたくさん学び、身につけて欲しい。そのために選んだ学校なのだ。

自分の限界を超えるくらい、何かに没頭すること、お腹の底から湧き上がってくる

楽しくてたまらない感覚、頭の中がからっぽになるくらいの感動。

そして時には、悔し涙を流し、歯を食いしばりながら踏ん張る忍耐と努力。

そういう中高時代を送って欲しい。

まわりに流されてはいけない。自分の生きかたを見つめるのだ。

 

 

次の目標

何年間も憧れ続けてきた学校にようやく入学できた。

今すぐ次の目標を見つけなければならないとは思わないのだけど

まずは今の学校生活に慣れることが先決だと思うのだけど

これから先は何を目指し、どこを目標に進んでいくべきなのか

少し戸惑っている。

将来の夢が明確にある子は、既にその目標に向かって走り始めている。

いやぁ、一休みも必要でしょ!?それ、本人の意志!?

ちょっと不思議に思わないでもないのだけど、そういう環境、状況の場合

それも致し方なく、最後に笑っているのは、スタートが早かった子なのかも

知れないとも思う。

 

娘には漠然とした進路しか見えていない。これからの中高生活で、先輩方の話を

通して、いろんな職業や社会の姿が見えてくるかな。

自分のやりたいと思えること、適性、見つけられるかな。

 

私自身は大学4年の就職活動中でさえ、モラトリアムの中にいた。

早くから自分の進路を見据えていた子が勝者のようにも思えるし

一度社会に出てから方向転換して成功した例も少なくない。

結局これがやりたい!と言えるものを見つけられたかどうかなのかなあ。

 

とりあえず、最難関といわれるところへの準備を始めておいて途中軌道修正

していくべきものなのか、中学受験でも、小5スタートでも最難関合格組が

いるように高校からのスパートで何とかなるものなのか。

いや、子の適性を親が見極めるべきなのだろうし、私は既に見誤っているのかも

しれない。でも、もう偏差値至上主義はお腹いっぱいなのだ。

(いや、難関大学に行くには高偏差値が必要なのだけど、いや、高学力か)

 

中学になればなったで、中学生の悩みがあるし、大学生になったらなったで

大学生の心配があるし、それは就職しても結婚しても、親であり子である以上

ずっと続くものなのよ、という先輩母の言葉が実感としてよみがえってきた。

参観&保護者会

初めての参観と保護者会もろもろがあった。

学校に通い始めて2週間、毎日少しづついろんなことに慣れてきた。

さて、どんな学校生活を送っていることやら。

 

同期生のお母さん方に話を伺うと、

身体的にはとても疲れているけど、とても楽しそうに通っている、

というのはみんな一緒のようだ。

新しい学校生活、不安はあるけど、まずは「学校が楽しい!」が

イチバンだよねぇ。

 

桜の花が散ったあと、新緑が息吹き、藤棚の藤やハナミズキの花が

咲き始めたキャンパスは、本当によく手入れがされていて、

どこもかしこも美しい。

 

でも、それにも負けないくらい新入生たちの笑顔は輝いていた。

授業中は先生のお話を集中して聞き、積極的に挙手し、堂々と発表する。

誰かのちょっとしたミスには、クラス全体がドッと沸き、正答には

うんうんと静かに頷いている。授業の雰囲気がとても軽快。

休み時間は、新しい友だちとおしゃべりしながら、広いキャンパス、

教室移動に忙しい。

 

教室も、建物はクラッシック?だが、天井が高く、窓も大きく、明るい。

掃除も手入れも行き届いていて、ぴかぴか光って見える。

窓の外には緑が生い茂り、その先には深い緑の山々と青い空。

なんて素敵な学習環境なのだろう。ちょっとうっとりしてしまった。

 

保護者会の内容は、学校説明会では聞いてなかったことが多かったが

意外に?学校側は生徒の心身の安全にかなり配慮をしていると感じた。

勉強面でも、日々の授業を大事にきっちりやっていかないと落ちこぼれそうだ。

自由、放任?いや、生徒の自主自律を育もうとされているのがよくわかる。

上から押さえつけてしまうことのほうが、先生方もラクなはず。

懐の深さを感じる。

 

想像していたよりずっと素敵な学校だ。

緑豊かな異国のようなキャンパスで、穏やかな先生方に見守られながら

先輩の後姿に学び、同期生と切磋琢磨し、人生の深い根っこを張り

自分の空へ大きく羽ばたくための力強い翼を育んでほしい。

クラブ

娘の進学先は、小規模校なのだが、意外にクラブが充実している。

1週間かけてひととおりのクラブに見学に行き

さらに仮入部の期間も設けられている。

どのクラブも本当に楽しそうでめっちゃ迷うわ♪ らしい。

 

体力のないことを心配して、せめて中学の間は運動部に入って

体を鍛えたら?と伝えていたので、素直に本人は運動部に入ろうと

あれこれ見てまわったそうなのだが、なにせ、私の血を引いているので?

はっきりいって運動オンチ。>く 多分、私ほどでもないだろうけど >><<

ボールを投げても打ち返しても、あらぬ方向に飛んでいくので

さすがに先輩もため息ひとつ、「次の子いってみよう!」

 

文化系は、どれもこれもとても魅力的♪らしい。

家庭科クラブでは、先輩手作りのクッキーやケーキをご馳走になってふらふらし、

コーラス部では、「小市民(by嘉門達夫)」を美しく歌われ、どつぼにはまって

笑い転げ、ESSではタカラヅカばり?の歌とダンスにすっかりしてやられ。

ずっと憧れていた軽音部は・・・。顧問の先生が聖書科の牧師の先生・・・。

牧師先生がエレキとか、頭ふりふりドラムとか、悦に入ってリードボーカルとか。

うーん、むり。想像できない。いや、実際にはやらないのだけど、経験者?

未経験で顧問?なぞだ。

 

なんでも悩んでいるうちが楽しかったりするので、しっかりなやめー。

 

今週から

いよいよ授業が始まる。

目玉は日本語を一切使ってはダメと言う英語。

教科書は使わず、配布されたプリント教材で、ネイティブの先生と

日本人先生のペアティーチング?で、幼児がまるで母国語を習得

するかのように、英語を学んでいくのだそうだ。

同級生の皆さん、受験勉強にひたすら打ち込んでこられたのかと思いきや

いやはや、何かしら英語に触れてこられているようで。英検?とか、

先生の英語のスピーチにくすっと笑ってみたり?とかとか。

 

我が家は中学の間は塾には行かせない!という方針を打ち出したものの、

まわりはみな既に塾に行って英語も数学も勉強を始めているようで、

親子ともに、少々不安になってくる。

いやいや、しっかり学校の勉強をやっていけば、大丈夫!(なはず・・・)

最初が肝心だよね。しっかり予習復習やっていこー。数学もね!!

 

ぐいぐい

入学式も終えて、ぼちぼち中学生生活も始まった。

まあ、まだまだガイダンス系ばかりだけどね。

 

さすがに過酷な受験を勝ち抜けてきたツワモノ女子たち。

なので、気の強い、パワフルな子達が多いらしい。

級長(学級委員?)を決めるときも、みな積極的に立候補し、

せめて副級長!と譲らない。娘、圧倒されて引いちゃってたらしい。

いやいや、負けてどうする!?ぐいぐい行かなきゃ!

 

始業式、新任の先生方の紹介で、ネイティブの先生の英語のスピーチに

上級生たちは大爆笑の拍手喝采、ひゅーひゅー状態で大盛り上がり

だったらしく。そこにも娘、ぽかーん。(まず英語がわからん)

 

さっそくいろいろと最強女子校の洗礼を受けているようで。

早くその雰囲気に慣れて、キミも積極的に女子校ライフを堪能してくれたまえ。

 

 

入学式

幼稚園の卒園式も小学校の卒業式もあいにくの雨、しかも土砂降りだった。

でも、入学式は、小学校も中学校も晴天に恵まれた。

そういうめぐり合わせの元に生まれたのか。

とにかく晴れやかに入学式を迎えることが出来た。

 

新入生を祝って、見頃は過ぎたものの、薄紅色のソメイヨシノ

なんとか踏ん張って、記念撮影を待ってくれていた。

風が吹くとはらはら花びらが舞いおちる。

満開ももちろん素敵なのだけど、手を伸ばせば、春のかけらをつかむことの

出来るこんな桜もわるくない。

 

娘の進学する中学校は、ほぼ全員が第一志望。

過酷な受験を勝ち抜いて掴んだ栄光。みな晴れやかな誇らしげな笑顔に満ちている。

この日のために数年間、毎日毎日コツコツ勉学に励んできたのだ。

いや、頑張ってきたご褒美が、今日の入学式。そしてこれからの6年間。

存分に青春を謳歌して欲しい。

 

入学前にオリエンテーションを兼ねたデイキャンプがあったので、

クラスの仲間とも、これからの中高生活をナビゲートしてくれる先輩とも

既に打ち解けつつある。入学前の不安もずいぶん解消されている。

今まで体験したことのない、女子ばかりの世界。

どんなわくわくどきどきが待っているのだろう。

ちょっと歯を食いしばりつつも、それを吹き飛ばす笑顔に満ちた日々で

ありますように。